2011年 10月
実話の説得力はすごい! だって何と言っても事実、起こったことなのだから。
「沖縄の小さな弁当屋で生まれた、奇跡の実話」のフレーズに誘われて、気がつくとスクリーンの前に座っていた。
やんばるで小さな弁当屋を営む仲宗根陽は、弁当を買いに来る高校生たちが、バンドの練習をする場所がないとヤケになっていることを知り、弁当屋の空き地に手作りでスタジオを作ってしまう。誰でもただで使えるスタジオ。ただし、そこを使うには「あいさつをすること」「勉強を頑張ること」「他人の気持ちを分かる人間になろう」等々の決まりがあった。高校生達の夢はいつしか陽の夢になり、それを叶えるために奔走する陽だが、癌が再発し、残された時間はなかった。ことあるごとに本気で自分たちを叱ってくれる陽を、高校生たちは”ニイニイ”と呼んで慕い、練習に熱中する。そして……。
ニイニイ役の阿部寛や高校生達の自然な演技につい引き込まれ、日常の延長のような時間を共有するうち、映画は結末へ。
夢を持ち、それを追うときの高校生達の輝き、そしてそれをサポートしようという大人の愛がもたらす奇跡。ストーリーを説明するとどこにでもありそうな話なんだけど、私、思わず泣いてしまったよ! 回りにもすすり泣きの声。ただただ単純に、気持ちの洗われるいい映画でした!